この記事では、自分で作成した文章、音声、動画、画像などのデジタルコンテンツをごく簡単に、経費をかけずに販売するための方法をまとめています。
クリエイターやアーティストなら、 自分の作品をご少額な運営費で販売でき、かつネットの拡散効果の威力を使えるとなれば、オンラインで自分のコンテンツを販売しない手はありません。
趣味でブログを運営している、写真や動画を撮っている、何かのアプリを作成している、というような場合も、無料で公開するのもそれはそれで楽しいですが、有料化してみると、また違った反響が見られて面白そうです。
有料化することで、自作コンテンツのレベルを確かめることもできますし、収益が得られることで趣味に磨きをかけるモチベーションにもなりそうですね。
具体的にデジタルコンテンツを販売する方法としては大きく分けて以下の方法があります。
- ダウンロード販売
- 有料コンテンツ(会員制。有料会員のみへ公開)
- 有料コンテンツ(ページごとの課金)
WordPressでブログやサイトを運営しているなら、そこに上記のような課金システムを導入すればいいですし、あるいは、デジタルコンテンツを販売するためのサービスを利用して気軽に始めてみることもできます。それぞれの方法について、具体的にご紹介していきますね。
自分が運営するブログやサイト内でダウンロード販売する
この方法は、既にブログやサイトを運営している方にお勧めです。既に存在する媒体に課金システムを導入すればいいので、経費があまりかからないし、売り上げがあれば全額自分の手元に入ってくる(Paypalの手数料を除き)のが魅力です。以下ではWordpressで運営しているブログやサイトで使えるプラグインをご紹介します。
デジタルコンテンツをダウンロード販売するなら Easy Digital Downloads
WordPressのプラグインページ
公式サイト
ごく簡単にデジタルコンテンツをダウンロード販売できるプラグイン。テキスト形式のファイルや音声、動画ファイル、あるいはソフトウェアやプラグインファイルなどを販売するのに使えます。プラグインとしての評価がものすごく高いのも安心感があるし、無料でも十分使える機能がそろっています。
- ディスカウントコードの作成
- ショッピングカート機能
- ダウンロード数の制限なし
- ダウンロード販売のトラッキング
- 総合的なレポート機能
- 開発者や外部アプリケーションが商品・販売情報にjSONまたはXML形式でアクセスするためのREST API
Easy Digital Downloadsには有料・無料のアドオンも色々あるので、決済方法の追加その他、標準機能に便利な機能を追加することもできます。プラグインは日本語対応しているようなので、そういう意味でも使いやすそうですね。
自分が運営するブログやサイトの一部を有料会員に限定公開する
シンプルな会員制プランの作成ならプラグインSimple Membership
WordPressのプラグインページ
公式ドキュメンテーション
ブログやサイトを会員制にして、購読料を支払った人のみに特定のコンテンツを公開する方法です。このプラグインを使うと、無料会員と有料会員でコンテンツの公開範囲を分ける、有料会員にも複数のレベルを作って、限定公開することができます。プラグインではPaypalのSandboxを使って支払をシミュレーションすることも可能。
私も少し使ってみましたが、無料の会員サイト作成プラグインの中では一番使いやすいと思いました。機能はシンプルですが必要なものは一通りそろっていて、どんなWordpressテーマでも使えるのが魅力です。日本語での解説をしているブログも結構あるので、初めてならこのプラグインがいいかもしれませんね。
よりきめ細やかな有料会員プランならプラグインPaid Content Packages
公式ページ
ライブプレビュー
かなりきめ細やかに有料会員プランを設定できるプラグインです。特定のページ、カテゴリや投稿タイプ、タクソノミーなど、様々なパッケージを作成し、特定の有料会員プランに対して公開することができます。トライアル版の設定やディスカウントクーポンの発行、購読者へのニュースレター送信なども可能で、より本格的なコンテンツ販売をしたい人にお勧めです。
- 複数のコンテンツパッケージの作成:特定のページやカテゴリー、投稿タイプ、タクソノミー、タグなどをパッケージ化して指定した会員プラン(複数指定も可能)の購読者のみが閲覧できるようにできる
- 様々な支払いサイクルの設定:一回払い、毎日、毎週、二週間ごと、月々、四半期、半年、毎年の支払いサイクルを設定可能
- 無料・有料のトライアル期間を設定可能:トライアル期間終了後は有料購読プランに移行
- IPアドレスでトライアル購読の制限が可能:同じIPアドレスから複数回のトライアル申し込みができないようにする
- ディスカウントクーポンの発行が可能
- アフィリエイトプログラムの設定が可能:この機能を使ってアフィリエイターに販売を促進してもらうこともできる
- Woocommerceとの簡単な統合:Woocommerceを使って販売している商品と有料コンテンツを紐づけて、商品の購入時に購入者が有料コンテンツのアクセス権を得られるようにする(購入者限定コンテンツみたいなのを設定できる)
- 購読終了前に購読者にリマインダーを自動送信できる
- 購入者の支払い履歴を表示できる
- 分析に使える販売のトラッキングレポート
- 購読者を手動で追加・削除可能
- ショートコードで簡単にセットアップ
- 購読者、非購読者、アフィリエイター別にウィジェット表示を変更可能
- 購読者へのニュースレターの発行
- ローカリゼーション可能
- ステップバイステップの設定アシスタント
自分が運営するブログやサイトをページ単位で課金する
会員制サイトではなく、個別の記事に閲覧制限をかけて購入した人だけに全部を見れるようにしたい、という場合もあるかと思います。会員制サイトのようなユーザ登録や定期購読がなく、見たいコンテンツだけにお金を一回払うだけでよいので、利用者側としてもハードルが下がり、気軽に利用してもらえそうです。
ページに閲覧制限をかけ、支払い後に公開できるプラグインPaid Articles
プラグインの公式ページ
ページの一部または全体に閲覧制限をかけると、支払いがない状態では購入ボタンが表示されます。支払いが完了した人に対し、購入したページ全体が閲覧できる特別なリンクがメールで送信されるしくみ。購入者はメール内のリンクからページへのアクセス権を得ることができます。
ショッピングカートやユーザ登録などは一切なく、ごくシンプルなプラグインで、気軽にコンテンツを販売してみたい人向け。
より本格的なページごとの課金をしたい人向けのプラグインPay per view
プラグインの公式ページ
ページごとの課金を行い、設定した期間内(1日、一週間、一カ月…)は閲覧できるようにするプラグイン。支払い前の状態では、閲覧制限をかけた部分が見えなくなり、購入ボタンが表示されます。PayPalによる購入が完了すると元のページに戻り、閲覧制限が解除された状態になります。ブラウザのCookieを使って閲覧可能な期間を制御しているため、購入者は支払いを行ったブラウザからのみアクセスできる仕組みです。
全てのコンテンツを自由に閲覧できる月額購読プランへのエスカレーションも促せる機能もあります。
コンテンツを有料販売できるサービスを利用する
ブログやサイトを持っていなくても、売るものがあれば即日、簡単にサービスを利用して販売開始できます。コンテンツが売れると、売り上げ金額から数%~20%くらいがサービス使用料として差し引かれますが、売れなければお金が取られない(=維持費がかからない)というのはありがたいと思います。ユーザにとっては支払い方法が色々選べるのも便利だし、何となく個人ブログにお金を払うよりこういうサービスを経由したほうが安心感がありそうです。
もちろん、こういったサービスでコンテンツを販売し、自サイトやブログで宣伝する方法もアリです。
最近注目されているnote
クリエイターの間では今一番注目されているサービスかもしれません。有名ブロガーのイケダハヤト氏が猛烈に推しています。
note.mu
noteでできること
文章や画像、音声ファイルの記事(ノート)を簡単につくり、
つくった作品を手軽に売り買いすることができます。フォローやコメント、お礼のメッセージを使って、
ファンとのコミュニケーションも可能です。また、複数のノートを束ねるマガジン機能で、
小説の連載媒体、写真集、音楽アルバム、ファンクラブとしてもご利用いただけます。
https://note.mu/guide
国産サービスなので日本語で使えるのもプラスですね。
コンテンツ販売の人気サービスGumroad
https://gumroad.com/
こちらも人気のコンテンツ販売サービスのようです。映像、音楽、文章、写真、またリアルな物品も販売できます。海外も視野に入れてコンテンツを販売したい方にはnoteよりもオススメ。決済方法も充実しています。以下のサイトで詳しく説明してくれています。
【作品販売】支払いフレンドリーなGumroadでコンテンツを売る方法。主要クレジットカードも月額課金も対応済み!
以上、自作のデジタルコンテンツを販売して収益を得る方法のまとめでした。ではまた!
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